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田中の部屋
「 先が見えなくても歩み続ける 」

もう、かれこれ5年ほど前のこと。

当社の事業の一つとして運営していた社会起業家育成のためのビジネススクール「社会起業大学」が卒業生400名を超えたこともあり、卒業生の事例を紹介する本を出版したい、と思うようになりました。

そこで私が相談した方が、社会起業大学の

卒業生で、当時は国税局に勤務しながら、近々ライターとして独立する予定の小林さん。

独立に向けて準備をする小林さんとしても独立後の仕事になるし、何より自分も通った社会起業大学を多くの人に知ってもらいたいと、喜んで協力してくれることになり、素敵な企画書をつくって、出版社にコンタクトを始めました。

社会起業家の認知も広がっていたことから数名の編集担当者が興味をもってくれて、3社ほど企画会議にかけることになります。

上手くいくかなと感じていたのですが、どの出版社からも断りの連絡でした。

 

読者層の広がりが感じないのと、私にとって初めての著書になること

(共著はありますが、単独出版はない)

断りの理由は、この二つでした。

 

そこで、出版コンサルの方の力も借りて企画書を練り直します。

 

その際は、私の特徴的なところ、特にMBAを強調した方がよいとのアドバイス。

 

その企画で興味を持ってくれた大手出版会社が出てきて、今度こそ、と思ったのですが、あえなく撃沈。

 

この時点で3年以上が経過しており、さらに、ITが進化する中、書籍の出版がより難しくなっているという環境も考えると出版は無理なのかなと思った時期があったのも事実です。

 

ただし、フリーになった小林さんも私も多くの人に社会起業家という新しい生き方働き方を知ってもらいたいという想いで諦めず行動を続けたのがよかったのか

 

昨年になって、別の出版コンサルの方が、企画に興味をもってくれ、

 

さらに、企画内容について、社会起業家よりも転職やキャリアを前面に出した方が、著者(私です)の強みが更に生きるし、対象も広がるとのアドバイスをくれました。

 

さっそく、転職やキャリアをテーマにした企画書をつくったところ、大手出版会社の編集担当の方が、興味をもってくれます。

 

その編集担当の方もキャリアに関して興味が深く、さらに、今の流行にも敏感で「本当にやりたいこと」をみつけられる、と感じられる本なら出したいとの話になります。

 

その後、企画会議を重ね、そして、小林さんが、私の書いたブログを上手く整理する形で、対談形式の本が仕上ります。

 

それが、先月28日に発売となった書籍

 

「やりたいことはよくわかりませんが、私の『適職』教えて下さい!」

 

<徳間出版>

https://my125p.com/l/m/aLrQ4JG7z4tKs3

 

です。

 

何よりも小林さんの文章力に感銘を受けつつ編集者のセンスの良さも重なって、私のこれまでのキャリア支援の集大成とも言える本が誕生しました。

 

製本された本をみて感慨に浸りつつ本を出すってこういうことなんだと、出した後に気づきましたが、

 

様々な企画書をつくり、出版社まわりをしている時には、とうてい想像はつかなかった世界がここにもありました。

 

ただ、先が見えなくても、想いを共にした小林さんと歩み続けることができたからこそ出版につながったと考えると、

 

「先が見えなくても歩み続ける」

 

ことの大事さを改めて感じています。

 

今、トンネルの中にいるような先が見えない状況におられる方も、必ず、その先に進めると信じて、歩みを続けていっていただきたい

と思います。

投稿日時: 2021年6月15日 4:22 PM トラックバックURL

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