Career training schoolトップへ
田中の部屋
「まずは、『目の前のやるべきこと』をちゃんとやる」

「まずは、『目の前のやるべきこと』をちゃんとやる」

 

 

“経営者になるために、経営者の側で仕事がしたいのですが、

そういった機会はないでしょうか?”

 

転職相談に来られた方から、このような相談を受けることが多い。

 

高い志を持つことが大事という観点からも、経営者を目指すことは

私もとても良いことだと思うし、特に若い人からこのような要望を

聞くと、日本の若者もまだまだ捨てたもんじゃないとも思う。

 

ただし、同時に課題に感じることは、経営者を目指すための

道筋(プロセス)である。

 

経営者になるためには、ビジネスへの理解やビジネススキル、

人や組織を動かせるリーダシップの獲得、

プロジェクトマネジメントスキル、何より人間性(徳)等の

修得が必要になる。

 

そういったスキル経験、人間性が身についた人だからこそ

経営者になれるのであって、経営者の側にいるから経営者に

近づけるわけではないのである。

 

確かに経営者の側で働くと、経営とはどんなものかを学ぶ

機会はあるとはいえ、一流の技は一流の人しかわからないのと

同じで、自分自身にスキル経験人間性が備わってなければ、

経営の本質も理解はできない。

 

では、どうすれば経営者に必要なスキル経験そして人間性を

手に入れることができるのか。

 

それこそ、

 

「当事者意識をもって、目の前のやるべき仕事をちゃんと

やり遂げること」

 

なのだ。

 

どんな仕事も、色んな人との係わりの中で成し遂げられる。

 

製品を販売するにあたっても、上司や同僚、販売先や製品の

製造者、など多くの方がかかわる。

 

その仕事を完遂させていく上で、

“かかわっているすべての方が、どうやったら喜んでくれるのか?”

そのことを考えながら試行錯誤を続けていく過程でこそ、

経営者にとって必要なスキル経験、人間性が磨かれていく。

 

どんな仕事も、人がかかわる以上、自分が思ったとおり進まない。

 

そういった状況の中での試行錯誤、失敗の繰り返しで、

何よりも自分の成長や考え方の変容によって良い結果を導く。

その成功体験を積み上げていくことが、経営者への道に繋がる。

 

もし、今、自分の仕事が上手く言ってないと感じているとすれば、

目の前の仕事をちゃんとやっているかどうか、

仕事にかかわるすべての人に喜んでもらうための努力をしているか、

を再考してみてはいかがでしょうか。

投稿日時: 2015年6月15日 5:18 PM トラックバックURL

up
過去記事
down