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田中の部屋
「いつまで江戸幕府で頑張るのか」

これからの時代、社会が大きく変わっていくことは
多くの皆さんが同意されていることだと思います。

「では、その変化に対応していくには、どうしたらよいのでしょうか。」

私は、その質問を受けたときに、いつも明治維新を
例にとって話をしています。

明治維新が起こる前に、いくら江戸幕府の仕組みの中で
頑張っても明治政府になったときには、その労は報われなくなります。

つまり、私は現代の社会システムを江戸幕府にたとえ、
既存の枠組みでいくら考えても答えは出ないという話をします。

間接民主主義制度、税制度、官僚組織、さらには、
65歳定年制、1社にしか勤務できないこと、
年金社会保障制度など、これまでの社会の成長を
支えてきた制度であるかもしれないですが、今後の時代に
必要なのかどうか、再考する必要があると思っています。

江戸幕府も、260年続いた素晴らしい社会システム
だったと思いますが、産業革命を成し遂げた列強の脅威を
目の当たりにし、大いなる危機感を持ち脱藩した浪士たちが
明治維新を起こしました。

現在も、列強の脅威に変わるものとして、
地球温暖化や環境破壊、国家の度を越える借金などがあります。
今、地球が変わらなければ、地球自体が滅びてしまう、
そんな危機感を皆が共有しているのではないでしょうか。

今の政治についても、しっかりと旧社会システムに
取り込まれているので、政治家になったとしても
社会を変えることができないと私は思っています。
つまり、社会をより良くすることを、政治家や官僚、さらには
経営者たちに望んだとしても、それは明治維新の前の時代に、
江戸幕府のお偉い方に陳情をして変化を期待するのと同じで、
これからの時代には、あまり効果がないことなのです。

ただし、明治維新と違うのは、明治維新の際には、
ドイツやイギリスなど列強の社会システムを学ぶことが
できましたが、今回は、その手本がないということです。

とはいえ、私は、新しい社会を指し示すものが
ないわけではないと思っています。

その新しい社会を指し示すものこそ、「私たちの心(魂)」
だと私は確信しております。

心理学の世界でも、私たちの心は、深層では社会全体と
繋がっていると言われています。
私たちが心の奥底で良いと感じることは、
社会にとっても良いことになるということなのです。

自分の心でよいと感じることに素直に行動し、地球視野で
考えられる人材が増えてくればきっと、世界で氾濫している
社会課題は少しずつ解決していくのでは思っています。

皆様も是非ともご自身の考えや行動を振り返ってみて、
江戸幕府の中で頑張りすぎてないかどうかを確認してみてください。
そして、(意識の上では)脱藩し、考え行動する時間を
増やしてみてはいかがでしょうか。

投稿日時: 2014年10月15日 7:53 PM トラックバックURL

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