先週の社会起業大学オープンセミナーで、元リッツ・カールトンホテル東京支社長の高野登さんにご登壇いただいた。
高野さんは、会うだけで人を魅了するお人柄、そして目の奥にあるやさしさをお持ちの方で、少し話をしただけで、すっかりファンになってしまった。
高野さん曰く、人材を育成するに当たっては、以下の3つの要素が必要とのこと。
☆オリエンテーション (会社のビジョンや夢を語る)
☆研修 (勤務に必要なスキル知識の習得)
☆教育 (心の筋トレ、つまり人間性、受容力を高めるための機会提供)
一般的な企業は、この3つをごっちゃにして考えていて、ほとんどの会社が、上記で言う研修に力を入れすぎているとのことで、だから、受容力のある人材が育たないということなのだ。
確かに、人材育成において、もちろんスキル知識の習得は必要だが、人間性を高めることはもっと重要である。なぜなら、人間性が高いからこそ、多種多様な仕事をこなせるようになるし、変化に対しても柔軟に対応できるからである。
高野さんが東京支社長を勤めておられたリッツカールトンでは、オリエンテーションに50%、研修に25%、教育に25%の割合で時間をかけているそうだ。
つまり、半分の時間は、経営者が社員に対して、会社のビジョンや夢を語っているというのことだった。
人間性を高めていくためには、数々の経験を積んでいくことが必要で、時にはくじけそうなほどつらいことも起こるが、ワクワクするビジョン夢があれば、乗り切れるというのだ。
だから、リッツカールトンのメンバーは、お客様よりの難しいご要望や、簡単には乗り越えられない難題を振りかけられたときに、逆にそれを成長の機会ととらえ、前向きに取り組む解決へと導くことができる。そして、リーピート客が途絶えない状況となる。
なるほど、、 経営者のはしくれとして、私自身も自分のビジョン夢をもっと社員に向けて語らないといけない!
と心の奥底から思った。
私が伝えたいビジョン、それは、
「一人一人が、各々の使命(ミッション)を見出し実践している社会を創造すること。」
つまり、一人一人の持っている能力が最大限に発揮され、それぞれが自分の人生の意味や存在意義を実感でき、多様なスタイルの生き方が広がり、誰が偉いとか貧しいとかもなく、宗教の違いや、肌の色の違い、そんなものも関係なく、それぞれがお互いを尊重し、さらに、自然を汚すことなく循環型の生活ができている、そんな社会を実現したい。
そのために、リソウル、キャリアトレーニングスクール、そして社会起業大学を立ち上げた。
このビジョンの実現のために猛進しよう!
改めて心に誓った。
投稿日時: 2012年7月25日 9:37 PM トラックバックURL