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田中の部屋
ダイコン1本からの社会変革

体にもよくて美味しい有機野菜。

農薬を使わないので、ミミズや微生物にもやさしく土壌にもよい有機農法。

どう考えても持続可能な社会をつくるために不可欠なもの。

だからこそ、多くの人が有機野菜の栽培や販売にトライしている。

しかし、有機野菜は、販売価格が近くのスーパーで買うよりもずいぶんと高く、そして、大量に仕入れて販売するのが難しいこともあり、なかなか商売にならない。

有機野菜の販売を始めた多くの人が失意のうちにあきらめてしまった姿をたくさんみてきた。

やはり、スーパーが大量に仕入れた農薬を使って育てた安い野菜にはかなわないのか。

そう思っている人も多いかもしれない。

でも、この会社は違う。

このビジネスをやるには厳しい業界で、年商100億円以上をたたき出し、上場も狙える位置にいる。

そう、その会社は、株式会社大地を守る会。

有機野菜を社会に広めていこう、という市民運動から始まり、

持続可能な活動にするべく、ビジネスの手法を導入し、

そして、生産者も消費者も喜ぶ、ビジネス生態を創り上げたのだ。

代表の藤田さんは、おとなしそうな風貌からは想像できない、とても熱い思いを語るだけでなく、ビジネスにしていく過程も教えてくれた。

農薬の弊害を、政府やマスコミに糾弾していくだけでは、何も変わらない。

有機野菜を生産する農家が増え、有機野菜を買う消費者が増えてこない限り、根本的な問題は解決しないのだ。

だからこそ、ダイコン1本からでもいいから、無農薬で育てたものを販売する実績をつくり、そして、その実績を積み上げていくことを選んだ。

実績をつくるためには、無農薬でダイコンをつくる生産技術が必要、                                        そして、そのダイコンを多少の値段は高くても買ってくれる消費者が必要、                                     さらに、生産地から消費者に届ける流通の整備が必要。

一本の有機ダイコンを売るためにやることは、実はたくさんあるのだ。

藤田さんがまずやったことは、

有機野菜の生産に協力的な農家を集め、そこから集めた野菜を販売するために、まずは、江東区大島の大きな団地の敷地での青空市から始めた。

有機野菜の美味しさが評判をよび、毎週末に開催される青空市は大賑わい。その様子をみた他の団地の人や市議などの依頼により、他の場所でも青空市が開催されるようになっていく。

固定客がたくさんついてきた地域では、共同購入の仕組みを導入し、短時間で多くの野菜を売れるようになった。

そして、仕上げとしての宅配の導入。

今やインターネット会員も入れると13万人を超える会員を獲得し、無借金の盤石な経営を実現している。

震災後の対応もすばやく、いち早く放射能測定機を導入し、放射能値を公開することを実践。その行動がさらに信頼を呼び、震災後も会員の数は増加している。

そして、現在は、中国への進出をちゃくちゃくと進めている。

多くの共感を獲得しつつ、着実に信頼資本を蓄積してきた、大地を守る会は、社会的企業の模範、本物のリーダーであることを、再認識した。

日本の誇るべき社会的企業として、これからの益々の発展を心から応援したいし、必ずもっと発展すると確信できる。

さっそく、大地を守る会の、お試しセットを注文(^^)


藤田代表と一緒に

藤田代表と一緒に

投稿日時: 2012年3月20日 6:43 PM トラックバックURL

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