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田中の部屋
カンブリア宮殿

本当にたまにではあるが、強固な信念を持ちつつも、すごく自然体で明るく寛容に生きている方に出会うことがある。そう、”天命をまっとうしている”といえる方々だ。私はいつもそういう方に会うたびに大きな勇気をもらっている。

先週土曜日のことであるが、KAOさんのありがたいお誘いもあり、ラッキーなことにテレビ東京で毎週月曜日の夜10時~放映されているカンブリア宮殿の収録に観覧席で参加できることとなった。 (観覧の対象者が、「不況に立ち向かっている中小企業経営者」だったので、まさに今の私にもピッタリあてはまるのもよかったんだと思う(^^))

今回のゲストが、八起会の野口誠一さん。

野口氏は、玩具メーカーを設立し、年商12億円にまで成長させるも、ドルショックと放漫経営がたたり倒産。その後、倒産者の会である「八起会」を設立し、これまでに多くの倒産者や悩める中小企業の経営者への無料相談を行っている。

それにしても、司会の村上龍と野口さんのやりとりが面白かった。 (収録後、村上龍もこれまで会ったことないタイプの方で面白かったと言っていたが・・・(^^))

たとえば、

村上龍:「どうして八起会を立ち上げたのですが?」

野口さん:「ただただ、自分が先頭(中心)の組織を創りたかっただけです。」

といった反応は、あまりにもダイレクト過ぎて、私は思わず噴き出してしまった。(村上龍も一瞬戸惑ったリアクションをしていたし・・・)

ただ、あまりにも素直でありのままのコメントであることに、私はとても共感を覚えたし、この方は本当にすごいんだなと思った。


そして話が会社を倒産させる経営者の共通点に及ぶと、

「経営者の考えが甘かったからにつきます。誰でも社長にはなれますが、本物の経営者になるのはなかなか難しいのです。」

との意見で、私も本当にその通りだと思った。

八起会も、ボランティアで倒産した経営者を守る活動をしているのかと思いきや、どちらかというと経営者が自ら自分の考えの甘さに気づく機会を提供することに専念しているようだ。経営者自身の考えを改めることができる場としての八起会は本当に価値があると思った。 (なぜなら、そういった場こそ、本当の意味で経営者や従業員などを救うことになると私も思うので・・)


最後に、野口氏が、力をこめてというよりは、ポツリと、

「これまで、八起会に最も救われたのは私自身だし、これからもこの活動を死ぬまで続けていきます。」

といったのを聞いた私はとても感動をしてしまった。 こういう人こそ、”天命をまっとうしている”といえるだな、と改めて思った。

自分も、野口氏のように一途に自分の道を歩もう! と改めて誓った次第だった。


皆さん、もし時間があれば、2月16日(月)午後10時からテレビ東京で放映されるカンブリア宮殿を見てみて欲しい。

天命を生きる野口氏の生きざまを知ることができると思う。

そして、客席で緊張している私も少し映っているかもしれない・・・(^^;)

投稿日時: 2009年2月13日 11:59 AM トラックバックURL

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