Career training schoolトップへ
田中の部屋
非営利組織の人材マネジメントから学ぶ

先週の木曜日(2日)に、キャリトレ主催にて「新時代を切り開くリーダーの知恵~コミュニティが自己実現につながる時代へ~」と題して、NPO法人CRファクトリー代表の呉哲煥さんの講演があった。

7年以上にわたる非営利コミュニティーの運営を通じて、呉さんが学んだ人材マネジメントのノウハウを、簡単なワークも交えてお話くださり、これからの企業における人材マネジメントに通じる部分も多く、学べる点が多い非常に価値のあるセミナーとなった。

非営利組織における人材の特徴として、多様性があるだけでなく、給与やポストなどの物質的な報酬ではない精神的な報酬(やりがい、居場所、承認など)を求めていることがあげられる。給与で縛られているわけではないので、興味がなくなったり、やりがいを感じなくなると、すぐに離れてしまったりすることも特徴といえる。

こういった人材をマネジメントしていくためには、その人が非営利組織に求めているもの(報酬)をしっかりと認識し、それに報いる(報酬を支払う)ことがもっとも大事なことだ、と呉さんはいう。そのために、呉さんは30人のメンバー一人一人と丁寧に面談をして、それぞれが求めているものを把握し、それにこたえるようにしているとのことである。その地道な努力に頭が下がる思いである。

その呉さんの一見まわりくどく手間がかかるように見えるアプローチが、非営利組織をマネジメントする上で、もっとも大事なことであることは、実は私も痛切に実感している。

というのも、私も6年前に、ブロードバンドアソシエイション(現在も存続しています(^^))というNPO法人を立ち上げたことがある。クリエーターの共同組合的な発想で立ち上げた組織だったのだが、いかんせん皆さんボランティアでの参加なので、話がなかなか進まない。そこで、非営利組織運営経験の豊富な友人に相談したところ、「それは田中さんがコアメンバー一人一人とお茶でもしながら、じっくりと話をして、それぞれがどんな気持ちでその活動に参加しているのか、ちゃんと聞いてあげることが大事だよ。」と言ってくれた。

その友人に言われたとおりに、コアメンバー(私の場合は10名ほど)それぞれの話を聞いて、彼らの思いもなるべく実現する形で話を進めていったところ、NTTデータ会長であったり日本ユニシス社長であったり、その他有名企業の役員の名前が理事として連なるNPO法人ができたのである(立ち上げ当初は経済産業省(旧総務省)よりの支援ももらっている)。

また、この人材マネジメントの手法って、今、企業の中でも求められているものかな、とも思っている。

実は、10月8日(水)の第3回人事の学校にて私が講演することになっているのだが、ちょうどこういったことも話そうと思っていた。http://www.careertraining.jp/?cat=11

皆さんも、精神的な報酬について、考えてみてはいかがでしょうか。



投稿日時: 2008 年 10 月 6 日 2:48 PM トラックバックURL

up
過去記事
down